「 だれでも “ キリストのうちにある ” ( キリストを信じる ) なら、その人は “ 新しく造られた者 ” です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。これらのことはすべて、“ 神から出ている ” のです。神は、キリストによって ( 原因 )、私たちをご自分と和解させ ( 結果 )、また和解の務めを私たちに与えてくださいました。 」 ( コリント人への手紙 第二 ５章１６,１７節 )
この聖書のみことばは、キリストを信じる者が “ どうなるのか ”、またそのような者とされる“ 原因 ”は何であって、何で無いかを示しています。それはキリストを信じる者だけが “ この人 ”、つまり“ 新しく造られた者 ”とされるのです。そして、このような者とされる原因は “ すべて神から出ているもの ” によるのであって、決してその人の過去の行いとか、あるいは教会とか、宗教や宗派などから、つまり “ 人間から出ているもの ” によるものではありません。
しかし、私は教会でも、神学校でも、聖書を教えていますし、またカウンセラーとして、多くのクリスチャンの悩みや問題をお聞きしましたが、このことが明確でないことによって、クリスチャンになったことによって、神がキリストの故に約束された祝福 ( ガラテヤ人への手紙３章１４節 ) を受け取る代わりに、返って悩みや問題を抱えてしまう人が決して少なくありません。( ※ 参照：コラム 「 深みに用意された ” 神の祝福 ” 」 )
そして、この祝福は私たちがこのみことばに書かれている “ 新しく造られた者 ”、つまり、私が “ キリストにあって何者 ”であるかが現れるための生涯を実現することができる “ 唯一のもの ” です。なぜなら信仰 ( キリストとの関係 ) とは、私が “ キリストにある者 ”とされたことが実現するための関係のことだからです。 ( ※ 参照：コラム「 キリストを乗せた“ ろばの子 ”」)
ところが、私がこのような働きを通して、知ったことは、聖書のみことばに、こんなにはっきりと書かれている “ 信仰の目的 ” を理解していないために、このキリストにある祝福の招きに応える代わりに、悩みや問題を招いてしまうことが決して少なくありません。それは、私をそのような者とすることができ、またそのような者とされたことが実現するための生涯を歩むための原因を理解してなかったり、間違ってしまっているからなのです。
私をこのような者とすることができ、そのような者とされた生涯を実現することができるものは、「 これらのことはすべて神から出ているのです。 」と書かれているように、すべての原因は神から出ているもの、キリストによるものだからです。それを自分を含めた人から出ているもの、あるいは宗教や宗派など、やはり人間が作り出したものによらせることなど、決してできないのです。
そして、むしろキリストを信じているすべての人は、この神から出ているものによって、私が “ キリストにあって、何者であるか ” が現れる生涯を実現することができるのです。そして、神はすべての人がキリストを信じることによって、罪がもたらす “ 永遠の滅び ” から救われて、“ 新しく造られた者 ” とされた生涯が実現するために、神がキリストによって約束された祝福を受け取ることができるように、キリストのからだである教会を通して、またそのかしらであるキリストを通して、必ずもたらしてくださるのです。( エペソ人への手紙３章２０,２１節、テモテの手紙 第一 ２章４節 )
この “ キリストにある祝福 ” に招かれているすべての人の上に、神の特別な御手があるように、お祈りさせて頂きます。
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